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第31話 世界に押し寄せる「腰抜け」の波
今年もブラジルに行ってきた。
2012年ブラジルの旅で感じたことは、ブラジルにも「腰抜け」はどんどん増えてきてること。

2005年以来これで7回目になる。
初めてブラジルに行ったときの印象は強烈やった。
僕の先生が住むリオ・デ・ジャネイロの片田舎の町イタグアイでは、主な通り以外は舗装されてなく、土と石ころの混じったボコボコのひどい道で、そんな町でみんなが力強く生活してた。
そんなひどい道でも子どもたちは裸足で駆け回り、ボールとは言えへんような球体に近い物体をボール代わりにしてサッカーをしてた。
ブラジルの子どもたちを見て、ちょっとでもコンディションの悪いグランドであればまともに戦えへんような日本サッカーは絶対にブラジルに勝てへんと思った。
目に飛び込んでくるものが何もかも日本と違うブラジルの田舎町で、けっこう携帯が普及してるのだけは意外やった。

それが今では、かなり道路の舗装が進み、町はきれいになり、生活のレベルも日本とそんなに変わらへん程度にまでなってきた。
携帯もタッチパネル式のものをみんな当り前に持ってたりする。
ちなみに僕はまだタッチパネル式を持ってへん。

日本は戦後の経済成長の中で急激に発展してきて、その進化する便利さの中で一気に腰抜けが進んできたと思ってた。
せやけど、ブラジルのここ数年の変化は、日本のそれと比べもんにならへんくらいの急激なスピードで起こっている。

今の日本では戦前、戦時中や戦後間もない時代の大変さを知る人、戦後の発展の中で便利さの中に生れてきた人が各世代でそれぞれの経験を持ちながら暮らしてる。
若い人になればなるほど便利さの中で身体を使わなくなり、それぞれの世代の平均的な腰抜け度合いが今に近づけば近づくほどひどくなってきてると思う。
それに対してブラジルではここ数年の間に日本やったら30年分くらいの変化が起きたんやないやろか?
20代後半から30代前半の人ぐらいまでを境に全く違った環境で育ってそうな感じがする。
僕は専門家やないから詳しくは分からへん。
せやけど、ブラジル人を見ててそれを感じる。

若者たちは便利になった携帯を持ち、その画面にくぎ付けで視野を狭くしながら生活し、大人たちは大きく広がったブラジルの大地と空を感じながら生活している。
今はまだまだブラジルの子どもの方が日本の子どもに比べると身体を使ってるし、運動能力も高い。
せやけど、近い将来それが日本と同程度まで崩れる危機を感じる。
すでにブラジル人の若者の中に腰抜けは着実に広がってきている。

このことはブラジルに限らず世界中の国々に広がってきてることも容易に想像がつく。
技術の進歩、どんどん便利になっていく世の中の流れを止めることは不可能や。
そんな今、それによって崩れてくる人間の姿に気づき、どう対処していくかが大事なことや。
こんな世の中で、僕は時代の流れに抗いながら、自分の思いを精一杯発信していこうと思った。

メストレ
うちのグループのブラジル本部の先生はいつでも腰が入っている。それに対して若者は・・・
[2012/03/29 13:48] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0)
お休みのお知らせ
2/26~3/17までブラジルとドバイに行ってきます。
その前後の仕事が立て込んでるので、しばらくお休みさせていただきます。
4月2週目ごろには再会できるかと思っています。
色んな写真を撮ってきて、日本人との違いを僕なりの視点で展開していく予定です。

渡部 健志
[2012/02/20 11:56] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0)
第30話 Don't think. Feel !


Don't think. Feel !
考えるな 感じろ

これは映画「燃えよドラゴン」でブルース・リーが言ったあまりにも有名な台詞や。
今回はこの言葉についての持論を展開してみようと思う。

トレーニングをする際に、指導者から「今どこの筋肉を使っているかしっかり意識して」なんてことをよく耳にする。
これは自分のイメージ通りに身体を動かすために、筋肉の動きを支配する脳からの運動神経の伝達回路を良くするためやと言われている。
確かに普段行わないような動きをするためには、そのための身体の使い方をまず憶え込ませなあかん。
また、大きな手術などからのリハビリをする際にもこのようなことは必要や。

けど、ブルース・リーの言ってることは全く別次元のことや。
自分のイメージ通りに身体を動かすために脳から筋肉に正しい指令を送るということが、まさに「考える」ということに当てはまってるんやないやろか?
ブルースリーは「考えるな」と完全にそれを否定してる。
考えて動くと言う行為は脳から出した指令を筋肉へ伝えるという流れで行われる。
つまり、方向性としては中心から末端へということや。
それに対して「感じる」というのは、肌、目、耳、鼻、口などから受けた感覚を脳に伝えるということであり、方向性としては末端から中心へとなる。

ブルース・リーはその「感じる」ということを動きに生かせと説いてる。
「Don't think. Feel !」という言葉自体はとても有名で、大抵の男であれば一度はこの境地に辿り着きたいと思ったことはあるはずや。
けど、運動の現場においてはかけ離れた指導がされていて、良い指導者に出会ったり、自分で気づいたりせえへん限りそのヒントになることすら見逃してしまうことになるやろう。

実は、どんな人であっても当り前のように日常生活の中で「感じる」ということを動きにしている場面がある。
それが「脊柱反射」や。
脊柱反射とは感じたことを感覚神経が脳に送る途中、一部が脊椎で運動神経に転換されて脳からの指令ではなく身体を動かす仕組みや。
こんなことを言われても、なかなかイメージしにくいわな。
例えばこんな場面や。
料理をしている最中に油がはねて手に付いたとき、自分が腕を動かそうと思わへんでも腕は勝手に引っ込む。脳にも熱さが伝わって「熱っ!」ってなるけど、熱いて思ってから腕を動かしたわけやない。
こう考えると日常生活の中で、こんなことはけっこう多い。
歩いてたら道の角から急に自転車が飛び出て来てとっさに身をひるがえしてよけたり、爆発音を聞いてとっさに身を伏せたり。
これらのことは全て考えてから行動してることやないんや。
まさに感じたことが動きへとつながってることなんや。

ほな、運動、スポーツ、武道などをする人にはどういった動きが必要とされるか?
まず基本的な動きを身につけるためには頭で理解し、頭で描いたイメージ通りに動けるようになることは不可欠やろう。
けど、ある程度できるようになったときに、いつまでも頭からの指令にとらわれる人は伸び悩んでしまう。
それは、脳から一度に出せる指令には限りがあるからや。
常に変化する状況の中で、脳が同時に多数の指令を出しながら動くには限界がある。
最も大事な指令を出した途端、他のところがお留守になったりするもんや。
自分一人で勝手なイメージだけで身体を動かし、脳からの指令通りに動けたかどうかを満足の基準にしてたらあかん。
常に今起こってることに五感を研ぎ覚ませ、次々と起こる状況に身体を反射させて動く。
そのレベルを高め、勝手に身体が反応するまで何度も反復することが必要なはずや。

こういったことは運動などに限ったことやない。
生活動作かて日々上達することが望ましいはずや。
そのためには日常から五感を研ぎ澄ませてなあかん。
携帯、パソコン、テレビなどに集中してばっかりやったらあかん。焦点を絞ると周りが見えへんようになる。
ヘッドホンで耳を塞いでたらあかん。音の変化に身体が対応できひんようになる。
パソコンやゲームとかいつも同じ手触りのもので情報を集めてたらあかん。
きつい香りのするものばかりを身の回りに置いてたらあかん。
自然なものを食せなあかん。

Feel!!!
事件は現場で起こってるんだ!
[2012/02/17 15:11] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0)
第29話 デブの定義
身長の割に体重が重い = デブ

ほな、白鵬はデブか?西武ライオンズのおかわりくんはデブか?
僕の中で上の二人はデブの部類には入らへん。

何でか?
前回書いたように、安定していて余計な力みのない身体は、内圧が高まり、その結果身体が膨らみ、張りのある身体となる。
白鵬もおかわりくんもそれに当たると思うからや。
そら、皮下脂肪もそれなりについてるやろし、内臓脂肪もそれなりにあることやろう。
せやけど、そこに不健康さを感じるか?
そんなことはない。
それどころか見ている側にまで元気をもらえるような雰囲気を持ってる。
そんな二人をデブに分類することは申し訳ない。

僕が思うデブとはどんな人のことを指すのか。
とにかく一番大事なポイントやと思ってるのは、本来の自分のでかさに対して体積が大きすぎることや。
これだけ言うてもあんましイメージできひんやろう。
もう少し詳しく言うと、身体の中身はそれほど大きくなかったり逆に引き締まろうとしているのに、そのまわりに皮下脂肪が大量に蓄積し、それら皮下脂肪が重力で垂れ下がってる状態の人がそれに当たる。
ダイエット番組で取り上げられるような人がまさにこれや。

そういう人と比べると白鵬の身体は内圧で膨らんでいて、その周りに蓄積してる皮下脂肪も重力で垂れ下がらず、身体の中心から放射状に広がるエネルギーの一部となってるのが分かる。
おかわりくんに関しては裸を見たことがないから正確にはどうか分からへんけど、そうであろうイメージは持っている。

ただ、気をつけなあかんのは内圧で身体を膨らませてる人は、その容量を大きくすればするほど、内圧を維持できなくなった途端デブに転じやすいということや。
身体の中がしぼんでしもて、体内の脂肪も表面に浮き出てきて重力で垂れ下がり始める。
そしたら一気にデブや。
例えば、スポーツ選手が引退して、急に身体を動かさせんようになると太りやすいとかがそうや。
要は自分の生活スタイルにあった内圧とそれに適度な体積でないとあかんてことや。

デブの定義
身体の内圧に対して体積が大きすぎ、皮下脂肪を支えきれない人

こう考えると体重が少ない人でも十分デブはあり得る。
隠れ肥満って言われる人たちがまさにそうや。
ぱっと見は細い身体やのに、内圧で維持してる身体はさらに小さい。
皮膚には張りがなく、脂肪でブヨブヨとやわらかい。
こんな人も僕にとってはデブや。

とにかく自分の内圧にあった体積の身体でありたいもんや。
しかも、その内圧は外圧よりは強い方がええ。


175cm、85kgの僕がたまに「180cm以上はあるかと思ってました!」とか「体重は100何キロですか?」って言われたりする。
そんなときは、その人には僕の内圧がかなりでかく感じれたんやろなと小さく満足する。

[2012/02/16 15:30] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0)
第28話 元気な身体
引き締まった身体をこれだけ否定するからには、良い身体というものをしっかりと書いていかな、納得してもらえへんやろう。

今まで色んな話題の中で挙げてきた「良い身体の状態」についてここでまとめておこう。
①正しい姿勢
物体としての自分が地球上に最も安定した形で乗っかってること。安定していることにより強さが生まれる。
(第4話参照)
②筋力に頼らない
身体が安定することにより骨格を支える筋力は最小限になる。それにより、使ってない筋肉に余力がみなぎる。
(第15話参照)

大事なことは、たったこれだけなんや。

骨格が安定し力みがなくなってくると、身体は本来の自分のサイズになってくる。
筋肉に力を入れて引き締めていると、身体は絞ったスポンジのようになる。
つまり、力んだ身体は本来の自分のサイズよりも小さくなってしまっているということや。
スポンジを絞ることをやめると本来のサイズに戻る。
それと、同じように身体も力みをなくすと自分本来のサイズに戻る。
今まで窮屈で栄養の入ってくる余地がなかった部分にスペースができ、しっかりと栄養を吸収できる身体になる。
縮んで身体を引き締めていた筋繊維は本来の長さに戻り、いつでも縮んで力を発揮できる準備が整う。
それで初めて身体は本来の機能を取り戻すことができる。

周りからの干渉がなくなった腹式呼吸を作り出す筋肉は思う存分働くことができ、体内に圧の変化がしっかりと起こる。
1回あたりの空気の出し入れの量が増え、呼吸回数が少なくなる。
精神状態も落ち着いてくる。
圧の変化がまさに起こっている中心には内臓が入っている。
当然それらの働きが良くなる。
消化、吸収、排泄などがしっかりと行われる。
さらに、静脈の流れも良くなる。
動脈を流すのためのポンプは心臓や。それに対して静脈の流れを助けるポンプの役割をしているのが身体の圧の変化や。
静脈の流れが悪いと、先が渋滞したようになって動脈の流れが末端まで届きにくくなり、栄養の行きわたらない身体になる。
静脈の流れが良くなることにより、疲労物質はすぐに流され、栄養を含んだ新しい血液が身体中に行きわたる。

これこそが「元気」なんや。

元気な身体には「張り」がある。
絞られた身体には張りがない。
身体を絞ってしまうと身体の外の圧(外圧)と中の圧(内圧)がこのような関係になる。
外圧 > 内圧
せやけど元気な身体はこうや。
外圧 < 内圧
身体の中の力が外に向けてどんどん発散されているから身体に張りができるんや。

風船が膨らんでいくと風船の生地は薄くなり、張りが出てくる。
これと同じや。
元気な身体は皮膚が薄く張りのある感じなってくる。
身体の中のエネルギーが自分から四方八方に広がり、見る人に勢いを感じさせる。
まさにオーラをまとったような身体になれるわけや。
[2012/02/13 12:15] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0)
脱腰抜け日本人論


現在日本において深刻な問題「見渡す限り腰抜けだらけ」。 腰抜けであることにさえ気づけない日本人の現状と対策などを持論でもって好き勝手に書き綴る。

プロフィール

Mão de Onça

Author:Mão de Onça
渡部 健志(わたなべ たけし)
1976年6月8日生 B型
京都教育大学 スポーツ・健康コース卒
東京都目黒区鷹番にて
「カポエイラ目黒道場」および
カイロプラクティック・整体
「施術室まおん」を経営。
トコちゃんベルトⅡの考案者。

カポエイラ目黒道場
施術室まおん

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